オーダーメイドスーツの採寸画像

既製品スーツとオーダースーツの違い

スーツは大まかに2種類で区分します。
まずは既製品スーツタイプ、スーツをお持ちの方のほとんどはこちらだと思います。もう1つは自分の体型に合わせて作るオーダースーツタイプ。
基本的に既製品は1年以上前から翌シーズン向けた販売見込み着数を見込んで、体型別に(Y体・YA体・A体・AB体・BE体・E体)を大量生産して縫製していきます。ブランド以外の既製品はほとんどは、コストを抑えるために海外縫製になっています。昔は中国製が多かったですが、最近は東南アジア製が多くなっています。

ここから既製品・オーダースーツのメリット、デメリットを説明いたします。

 

既製品スーツのメリット

既製品はその場で実際の出来上がりのスーツを試着して着心地感や自分に似合ったものかを判断できます。またサイズさえ合えば(股下のサイズ直し修理期間)を除けば短期間で購入する事が出来るので、急ぎの場合でも比較的に対応出来ます。またオーダースーツよりも安く購入出来ます。

既製品スーツのデメリット

既製品は体形別(Y・YA・A・AB・BE・E)・号数別(3.4.5.6.7.8.9号)でサイズかしている為、胸が大きい、お腹だけで出ている、二の腕が太い、袖丈が長いまたは短い、胴が短い、お尻が大きい、太ももが太い、ふくらはぎが太い、極端に背が高い、極端に背が低い、猫背である、などのジャケットとパンツのバランスが悪くても妥協しないといけない。多少修理出来たとしても有料修理となり不要な出費がかかる。

また既製品は生地の色柄が無難な感じが多い、なぜなら既製品は最終的に売れ残りを少なくする為に、変わったデザインや、特徴的な色では作成しない事が多い。(ブランドスーツは別)

オーダースーツのメリット

手直し代の修理代がかからない。既製品とは違って生地のバリエーションが多く特徴ある個性的な生地や、豊富な色柄が有るので、自分の個性を活かしたスーツ生地をチョイス出来る。お客様の体形を採寸していくので、仮に太ももが太くても、上衣はスリムでパンツの太もも部分だけをゆとりを持たすなどの既製品で不満を感じていた部分に自分の好みを入れてもらう事が出来る。出来上がりオーダースーツには縫い代が有るので、太った場合でもウエスト出しなどの修理が出来る。体に合ったスーツなので見た目が格好良いので好感度が上がる。やはり自分だけのオンリーワンのスーツなので仕事や異性に対しても自信が持てるようになる。

オーダースーツのデメリット

現物生地以外は生地見本が小さいので仕上がり感が分からない。期間が約4週間ぐらいかかるので、来週に必要などの緊急時は対応出来ない。

実際の出来上がりスーツを着ていないので、出来上がりのサイズ感に不安がある。既製品よりは価格が高くなる。

既製品スーツのマジック

既製品は数が有るのに意外に選ぶ種類が少ないと思った事は無いですか?仮に2000着在庫している既製品のお店に行くとします、グレーのチェック柄スーツが欲しいと思っても サイズが(35~42)サイズ、価格帯は(3~7)価格帯、色も紺/グレー/黒系/茶系などの(4)種類で、柄は無地、、ストライプ柄、チェック柄、織柄の(4)種類で計算すると2000÷(35)÷(4)÷(4)=3.57着なので約4着~5着しか選べません。ましてや予算が有ればその半分の1~2着の中から選んでいるのです。2000着の中から選んで安心感は有りますが実際は4、5着の中から選んでいるのです。 そう思えば仮にオーダースーツのお店で自分が購入したい価格帯の生地の種類が40~50種類あれば、それは既製品の10倍以上から選べている事になるのです!